虹竜イリス率いる大群に世界中の海が支配された、
あの大騒動からはや数週間。
当初「人間どもが海に介入してきたら○す」的な
強硬さを見せていたドラゴン側は、
なんやかんやで態度を軟化。
模索の域は出ないものの、
人類とドラゴンは少しずつ新しい共存の形を
見出そうとしていた。
もっとも、それはあくまで地球規模の複雑な話。
日本の片隅のボロ道場では、
今日もはつらつ系ニートの主人公が
ドラゴン達とのん気に暮らしていた。
「ずっとこんな日々が続けばいい」
こっそりとそんな願望を抱えている主人公。
世間は8月の終わり、
ドラゴンにとっては初めての夏祭りの準備に
町は取り掛かっていた。
夏が終わりに向かう中、
1日ずつ失われていく
夏の日々にそれぞれが思いを重ねていく。
だが、そんな面々をこっそり窺う影が。
「ドラゴンの未来を担うハルちゃんを
人間ごときがたぶらかすなんて
許さないんだけど!」
という感じで突然現れる、
最凶最悪のドラゴン派閥『冥』の姫。
再び地球は新たな脅威にさらされることに!?
……というのは別の話として、
ひとまずはみんなでお祭りを楽しみます。