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2025.11.20 UpDate
みなさまおはようございます。
冬が堪えるアラガーです。
相変わらずお久しぶりの日誌登場です。
本日は猫忍スピン2が発売直前ということで、
これまで長らく続いてきた猫忍シリーズについて書かせてもらいます。
色々ぶっちゃけ話もありますよ。
まず一番最初の猫忍が発売されたのが、HPを見返すと2017年の2月ですね。
もう昔すぎてぱっといつ発売されたのかが出てきません。
初代猫忍シリーズは1~3まで、その間にアペンドが三つ、
スピンに入ってからは1~2までにアペンドが一つ。
8年以上にわたって計9作を作ってきたということですね。(合ってる?)
間にどらぷりがあったとはいえ、とても長い付き合いになりました。
そんな最初に企画を立てたのが2016年のワールド・エレクションが発売した後の頃だったでしょうか。
その頃ほんの一部で聞こえていた、エロゲを翻訳してSteamで海外に売るということ。
それにチャレンジしてみようとライター(近江谷宥)と企画をもみもみしておりました。
その頃海外展開はまだ一握りのメーカーしか行っておらず、さらに海外に向けて売るには日本定番のフルプライスは長すぎるのでロープライスにした方がいいであろうこと。
海外は意識しつつも、Whilrpoolらしい世界観でまずはしっかり国内で評価されるようなタイトルを作ること、それをついでに海外に輸出しちゃろう、という意気込みで制作は進みました。
当時、これまでフルプライスしか作ってこなかったメーカーがロープライスを作ると、なぜか「売れなくなってきたから金儲けに走った」と言われるような時代でした。(メリクリは特別な売り方なので除外)
たしかに抱き枕をセットでつけて売るという今ではどこかしこもやっていることですが、当時はやはり多くは無かったので言わんとしてることもわかるんですが、今思うとほんと時代は変わったなと笑
幸い、その初の試みは国内海外含めて評価をもらえたということ、
そしてそのベースの世界観をどんどん広げられように設計してくれた近江谷氏のおかげで、うちではこれまでにないほどの長寿シリーズとなりました。
ちなみに余談ですが、初代猫忍が発売される前にとある業界内の流○業者の(うちとは関わりのない)人に「あれは売れねーよ」となんか悪口みたいなことを言われたみたいで、後日別の人から聞かされました。そういうこともあります。
今こそ、この猫忍スピン2は甲賀が出てくる話になっていますが、実は初期の時から近江谷氏は色々設定を練っていたんですよね。
当時のことでよく覚えているのは、「今回は風魔の話だけど、甲賀とか伊賀の勢力もあって、甲賀は狐なんだよ。そこには○○○な奴がいてー、ほにゃららほにゃらら」とか近江谷氏が言ってたんですよ。(細かいことは覚えてない)
その時自分は「ほえーすごいっすねぇ」みたいな感じでまあ話もそこそこに流してたんですよね。
というのも、まだ続編があるとも想像していなかったし、あと色々凝った設定も作りすぎるとゲームの雰囲気も乗じて意図しないシリアス面が出て複雑化してしまったりと、そのバランスの綱引きも同時は結構気を使っていたというのがあります。
今思えばその時の懸念は杞憂に終わったし、そのベースがあったからこそこのスピンというものも生まれたのだなと実感しました。
(スピン1の時に企画としてテイストを変える挑戦などをしてるわけですが、そこは昔の日誌で触れているのでよかったら探して読んでください)
改めて物語を一からつくるライターという職業にリスペクトを覚えたというエピソードですね。
まあ喧嘩もたくさんしたけどね。
そしてこの長きにわたる猫忍シリーズをずっとおひとりで、こんなにも素敵なキャラクターを生み出し続けてくれた鷹乃ゆきさんにも最大のリスペクトと感謝を。
新キャラのデザインが上がってくるたびに「こんなに装飾とか細かくてほんとに最後までいけるのか…ごくり」と不安もありましたが、見事に最後までお役目を全うしていただきました。
こんなにキャラ多いのに全然被ってないってほんとにすごいことだからね!
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございます<m(__)m>
あと声優さんたちもほんとすごいっすね。
キャラクターたちの個性を爆上げしていただきました。
こんなにもキャラ数が多くて、世界観が最初から最後まで繋がってて、キャラ一人ひとりにしっかり物語があって、最初は小さかった種がこんなに大きく開いていく様を第一線で見ることができたのは、すごい贅沢だったなーとプロデューサー冥利に尽きます。
そんなこんなで猫忍は今作をもってシリーズ最終作となります。
とってもとっても贅沢な猫忍シリーズ、ぜひ皆様にも堪能していただきたいです。
また年末に顔出すかもしれません。
それでは。